3点曲げ試験
3点曲げ試験とは
3点曲げ試験は 、サンプルを中心からの1点と下方向からの2点でサンプルを曲げ、たわみ、曲げ応力、曲げひずみ、などの数値を測定する機械的試験です。3点曲げモジュールを備えた3点曲げ試験機で実施され、サンプルの強度や機械的特性を数値によって解析します。

3点曲げ試験の目的
基本的な機械的特性の試験には引張試験や圧縮試験が用いられますが、サンプルが曲がった際には引張や圧縮を含む複数種類の力がかかります。3点曲げ試験でサンプルを曲げた際の数値の変動を測定することで、様々な状況でのサンプルの反応を評価することができます。
3点曲げ試験の測定値はサンプルの強度の評価、性能評価、機械的特性の研究、複数サンプルの比較、サンプルの実用性の検証、必要なデータの提供など、様々な目的で実施されます。
3点曲げ試験で測定されるサンプル
3点曲げ試験は、プラスチックやセラミック、木材や合金、れんが、骨、人工骨など、様々なサンプルで測定されます。
試験装置
オレンジサイエンスでは、生体サンプルのメカニカルテストを得意とするUniVertや、従来できなかった微粒な組織やマイクロスケールサンプルの強度測定を実現した強度測定装置・微粒子計測器MicroTesterの取り扱いがございます。
UniVertによる3点曲げ試験
セルスケール社のUniVert(ユニバート)は、0.5N~10kNまでのレンジの3点曲げ試験に対応する3点曲げ試験機です。
生体サンプルの試験に特化し、工業用の3点曲げ試験機では実現できないコンパクトさ、試験レンジを実現し、精度の高い試験・解析が可能となりました。
ソフトウェアによる解析、画像分析、リアルタイムモニタリングにも対応し、幅が22cm、高さが54cmと非常にコンパクトなため、試験室だけでなく、あらゆる場所で曲げ試験を行うことができます。
UniVertは研究者によって開発されたため、生体系サンプルの試験を得意とし、生体サンプル試験の豊富な応用例を有します。
ロードセルを変えることで、0.5N~10kNまでの3点曲げ試験が可能で、モジュラーコンポーネントも簡単に使用できます。

3点曲げ試験機 - UniVertの強み
コンパクトなパッケージであらゆる場所で簡単に試験を実施できます。幅広い試験用途に対応でき、コンポーネントやロードセルの交換も簡単にできます。
ソフトウェアを使用し、リアルタイムでテストプロトコルをグラフ化・モニタリングでき、高品質で費用対効果の高い曲げ試験を実施できます。
オプションで液中測定や画像ベースのひずみ測定ツールによる高解像度CCDイメージングが可能です。
UniVertの応用例
多様なアタッチメントにより、3点曲げ試験だけでなく、生体から取り出したサンプルの引張強度測定や圧縮強度測定などが実施でき、多様な生体サンプルのメカニカル試験を実現します。
簡単なモジュール交換で多様な機械的試験に対応します。
