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伸展・圧縮刺激培養装置(メカノカルチャー・シリーズ)
静水圧圧縮刺激/MCTR

​静水圧圧縮刺激装置

 セルスケールのMCTRは、9個のWellの上に敷かれた薄い膜の上から圧力を与え、Well内のサンプルに流体圧縮刺激を加えながら、培養ができる試験装置です。お使いのパソコンで刺激プロトコルを設定し、圧縮刺激を与えることが可能です。

​静水圧流体圧縮刺激装置
​静水圧流体圧縮刺激・培養

刺激プロトコル

 刺激プロトコルは専用ソフトウエア上で簡単に設定ができます。

​ Preload, Stretch, Hold, Recover, Restの5フェーズで1サイクルとなり、それぞれのフェーズを秒単位で設定することが可能です。

刺激プロトコル

動画

仕様

チャンバー底面

チャンバー底面

​エアーコンプレッサー

 MCTRは別途エアーコンプレッサーをお客様でご用意頂く必要がございます。MCTRを最大負荷で使用するには100psiが必要となります。下記はその一例です。

​エアーコンプレッサー

* Oil-Free Pump – Cleaner air for better tool operation.

* Two pressure control gauges 

* Two - 1/4″ Industrial female quick connectors

* Thermal Overload Protector

* 120 PSI  Maximum Pressure 

* 110v / 60 hz - Generator 2500 (running) Watts Min.

* Low Amp Draw - 8.5 Amps 

* Time to fill tank from empty to full - 130 Seconds 

* Recovery time from 90 PSI to 120 PSI - 30 Seconds

* Duty Cycle - 70/30 

* Maximum continuous running 30-60 min. (Depending PSI & CFM)

* Less heat which dissipates more efficiently

* 4.6 Gallon Aluminum Air Tank (44 lbs)

  Only 44 pounds and easy to transport.

* L (19.1) x W/D (16.7") x H (19.7")  

* Comes complete with Air Filter

* UL Certified

​エアーコンプレッサーとの接続

実例紹介

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東北大学 大学院歯学研究科 分子・再生歯科補綴学分野  

山田将博先生にMCTRを使用頂いております。

機械的負荷による細胞間クロストークによる骨のターンオーバー活性と方向づけの研究の論文では、咀嚼負荷を再現するため、培養7日目のMLO-Y4細胞に対して最大49時間の周期的負荷に、CellScale社のMCTRが使用されました。

メカノカルチャーシリーズ 使用論文一覧

静水圧刺激関連コンテンツ

静水圧圧縮刺激とは

細胞への静水圧圧縮刺激とは、細胞が含まれる液体中に均一な圧力がかかることによって、細胞自体が受ける力のことを指します。細胞膜は非常に柔らかく、周囲の液体中の静水圧によって変形します。そのため、細胞膜は静水圧圧縮刺激に非常に敏感であり、静水圧が変化すると、細胞膜の形状が変化することが知られています。例えば、細胞内外の静水圧の差が生じると、この圧力の差によって細胞が受ける力が変化し、細胞膜が変形することがあります。また、一部の細胞は、静水圧圧縮刺激に反応して増殖することが知られています。これらのことから、細胞への静水圧圧縮刺激は、細胞の形態や機能に影響を与える可能性があることが示唆されています。さらに、この刺激が生体内でどのように機能しているかを理解することは、疾患の予防や治療に役立つ可能性があると考えられています。

流体刺激とは

細胞の流体刺激とは、細胞が含まれる液体中の流れによって生じる力のことを指します。細胞が含まれる液体は、細胞外液や細胞内液などの複雑な成分からなっており、その中を流れる液体の流れによって、細胞に刺激が与えられます。例えば、血管内の赤血球が流れる際に、周囲の血漿との間に摩擦力が生じます。この摩擦力は、血管内を流れる血流によって、血管内に存在する血管内皮細胞に刺激を与えることが知られています。また、細胞自体も、細胞膜を通じて周囲の流体と接触しており、流体刺激によって細胞内のシグナル伝達や細胞骨格の再編成などが生じることがあります。流体刺激は、生体内で様々な場面で生じるため、細胞にとって非常に重要な刺激の1つとされています。

静水圧圧縮刺激装置のメリット

生理的な刺激を与えられる

細胞は体内で生理的な力学的刺激にさらされているため、そのような環境下で実験を行うことが重要です。静水圧圧縮刺激装置は、細胞が自然環境下で受ける静水圧を再現することができるため、生理的な刺激を与えることができます。

刺激の定量化が可能

静水圧圧縮刺激装置は、静水圧を正確に制御することができるため、刺激を定量化することができます。これにより、細胞応答と刺激の関係を正確に評価することができます。

多様な細胞に適用可能

静水圧圧縮刺激は、多くの種類の細胞に適用可能です。また、静水圧圧縮刺激は、細胞の形態や機能に影響を与えず、細胞内の分子の変化を観察することができます。

応用範囲が広い

静水圧圧縮刺激は、細胞や組織の力学的性質や分子機能の変化を評価するために使用されることができます。そのため、細胞生物学、バイオメカニクス、生物工学、創傷治療、再生医学などの分野に応用されています。

静水圧圧縮刺激装置のアプリケーション例

静水圧圧縮刺激装置は、多くのアプリケーションに使用されています。以下は、その一例です。

細胞の骨格変化の解析

静水圧圧縮刺激装置を使用して、細胞に静水圧を加えることにより、細胞骨格の変化を解析することができます。この技術を用いることで、細胞内の骨格タンパク質の分布や、細胞の形態変化を定量的に解析することができます。

細胞の増殖や分化の研究

静水圧圧縮刺激装置を使用して、細胞に定量的な刺激を与えることで、細胞の増殖や分化に関する研究を行うことができます。特に、幹細胞や再生医療に関する研究において、細胞の増殖や分化を制御するために静水圧圧縮刺激装置が使用されます。

細胞内分子の解析

静水圧圧縮刺激装置を使用して、細胞内の分子の変化を解析することができます。特に、細胞内のシグナル伝達経路に関する研究において、静水圧圧縮刺激装置が使用されます。

創傷治療の研究

静水圧圧縮刺激装置を使用して、創傷治療における細胞の挙動や治癒プロセスについて研究することができます。特に、慢性創傷の治療において、細胞の増殖や分化を制御するために静水圧圧縮刺激装置が使用されます。

静水圧圧縮刺激装置で使用される細胞例や生体サンプル例

静水圧圧縮刺激装置は、多様な細胞や生体サンプルに使用されます。血液細胞や骨、軟骨、筋肉、皮膚、脳などの組織の断片や培養組織、人工的に作られた生体サンプルなどに使用されています。

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