IonOptix社のMyoCyteシステムは、PC、蛍光顕微鏡、カメラ、蛍光測定用光源、インターフェース、電気刺激装置で構成されております。目的に応じて、必要なコンポーネントが変わりますので、下記に説明します。
※LEDタイプの光源もございます。
共通機器
蛍光顕微鏡
MyoCyteシステムには、下記要求を満たした蛍光顕微鏡が必要です。
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C-Mountのカメラポート(収縮測定用)
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光源用ポート(カルシウム測定用)
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40倍以上の対物レンズ
IonOptixでは上記の条件を満たす、2つの蛍光顕微鏡を安価で提供可能です。
Olympus IX73
Motic AE31E
PC・ソフトウエア
IonOptix社の専用PCとソフトウエアが必要です。
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IonWizard(基本ソフトウエア)
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PC(MyoCyteシステム専用)
IonWizard
画像準備中
専用PC
チャンバー・周辺機器
チャンバーはIonOptix社製以外のものでも、ご使用頂けますが、IonOptix社オリジナルのSPC100、CYPAC35M をお勧めします。
こちらであれば、MyoPacer(電気刺激装置)に簡単に接続ができ、すぐにご使用頂けます。
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SPC100
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CYPAC35M(35㎜ディッシュ用)
オリジナル製品ではございませんが、オプションで下記のご用意がございます。
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SOLSLW
CMC社製灌流システム(CF8PKGH)
Chamber 8-Channel Superfusion Control System)
CMC社成灌流システム -
TEMPC2
CMC社製温度コントローラー (mTCII)
Temp Control w/ inline flow heater
*液体の温度コントローラーで、チャンバー内の
温度コントローラーではございません。
SPC100
CYPAC35M
SOLSW
TEMPC2
収縮・サルコメア測定
ソフトウエア
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EDGACQ(収縮性測定)
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SARACQ(サルコメア測定)
EDGACQ
SARACQ
解析用ソフトウエア(オプション)
CytoSolver(CYCHTA)
データ解析用ソフトウェアです。
IonWizardでも解析は可能ですが、CytoSolverは自動で、複数のバッチのデータ解析が可能です。
カメラ(MyoCam S3)
CFAを透過した585nm以下の波長の光を取り込み、ソフトウエアで細胞の両端、サルコメアの明暗で、収縮性、サルコメア幅を測定します。
インターフェース(FSI 800)
上記のコンポーネントで取り込まれたデータをPCに送るインターフェースです。
電気刺激装置(MyoPacer)
上記の測定のため、細胞を収縮させるための電気刺激装置です。
本体で設定した電圧、ヘルツ、パルス幅で、チャンバー内の細胞に電気刺激を与えます。本体からはプラス・マイナスの電極が出ておりますので、どのチャンバーにも使用可能です。(写真は弊社提供可能なFHD社チャンバー)
カルシウム測定(レシオマトリックス法)
ソフトウエア
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PMTACQ(カルシウム測定)
解析用ソフトウエア(オプション)
CytoSolver(CYCHTA)
データ解析用ソフトウェアです。
IonWizardでも解析は可能ですが、CytoSolverは自動で、複数のバッチのデータ解析が可能です。
2波長光源(Hyper Switch)
レシオマトリックス法でのカルシウム測定のため、HyperSwtichから1秒間に250回切り替えられた2波長の励起光源(340nm/380nm)をFura2で染色された細胞に当て、細胞からの蛍光の差を測定します。
1波長では蛍光は減衰して行きますが、レシオマトリックス法では差を見ていますので、蛍光の減衰は測定に影響しません。
CFA (Cell Framing Adaptor)
CFAの中にはダイクロミックミラーとフィルターが設置されており、蛍光測定に必要な光をPMT、収縮性・サルコメア測定に必要な光をMyoCamへ送ります。
また、フィルターを交換することにより、様々な蛍光色素にも対応します。
フォトマルセンサー(PMT)
CFAから送られた510nmの波長の光を取り込み、カルシウム測定します。