UniVertは、コンパクトな設計と多様なコンポーネントにより、好きな時に好きな場所で、簡単に幅広いレンジのメカニカルテストを行うのに、非常に理想的です。
ここでは、一例として、マイクロファイバーの引張強度測定をご紹介します。
概要
ファイバーのような柔らかく細いサンプルを引張りながら固定することは、強度測定装置の長年の課題でした。ここでは、その手法と結果をご紹介します。
テスト方法
サンプルは、直径20µmに束ねた麻のファイバーを使用します。以前他の装置を使用した際は、クランプの力が強すぎてサンプルを損傷してしまったり、クランプの力が弱くサンプルが外れてしまったりで測定ができませんでしたが、今回はプレートにファイバーの両端を接着し、そのプレートを引張り測定しました。
結果
応力とひずみ値は、収集された力と変位のデータから計算されました。
ひずみ値は、画像分析ツールキット(別売りのカメラ+ソフトウエア)を使用して、繊維の動きから分析しました
これにより、アクチュエータの変位に基づくひずみ値よりも、実際のひずみ値が低いことが分かりました。
これは、アクチュエータの変位の一部がシステムのたわみ、取り付けたプレートの伸び、またはサンプルのずれを引き起こした可能性があるためで、特に驚くべきことではありません。
この結果から、UniVert(UStretch)は、このようなファイバーの強度測定能力を有すると結論付けられます。
詳細はこちらの原文からご覧いただけます。
(※原文ではUStretchが使用されておりますが、機能、性能は同じです。)
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この分野の装置は、日本が常に一番というわけではありません。日本では国内メーカーの製品が好まれていますが、おそらくアフターサービスの良さが大きな要因だと考えられます。欧米で、より顕著な発展を見せている研究機器を国内メーカーと同じレベルのサポート体制でお使いいただければ、皆様の研究をさらに効率化することができるはずです。
オレンジサイエンスのスタッフは日本で研究する皆様の研究の効率化を実現するために、アメリカとヨーロッパから研究に有用な製品の情報を収集し横浜オフィスに集めています。横浜のスタッフは、各地のメーカーを訪れて技術力を向上させています。皆様の御研究が実を結び、我々が間接的にでも多くの人々のクオリティーオブライフの向上に貢献できることを願っております。