UniVert（引張・圧縮試験機）使用論文紹介

5種類の機械的試験方法の比較

(引張・圧縮・せん断・Micro Indentation・Nano Indentation)

　テキサス大学オースティン校の研究チームは、18種類のPVAハイドロゲル製剤のせん断弾性率を、引張、圧縮、せん断レオロジー、マクロインデンテーション、ナノインデンテーションという5種類の機械的試験法に基づいて比較した論文を発表しました。

　この論文では、各手法から同様の結果が得られ、それぞれに長所と短所があることを示しています。その結論の一部を紹介します。

• 物理的に大きな試料は、より信頼性の高いデータをもたらす

• 長さが 2 桁以上変化しても、得られた弾性率に大きな影響はない

• 非接触型ひずみセンサーの使用により、試験結果が改善された

• 球状インデンテーション試験用のヘルツ接触力学モデルは、この種の材料に適していた

　この研究のさらなる目標は、これらの結果を利用して、ハイドロゲルの硬さを推定するための構造ベースの手法に取り組むことでした。

論文はこちら。

使用装置（UniVert）

　上記のハイドロゲルの引張試験に CellScale社の UniVert および　Strain Mapping ツール（高解像度カメラ＋専用ソフト）が使用されました。