代謝産物の抽出
分子生物学ラボでの抽出手順ご紹介
Organomation社 窒素エバポレーター
生体内の代謝産物の総体であるメタボロームは、非常に動的で様々な刺激に対し数秒から数分で変動します。そのため、メタボロミクス研究では 正確で意味のある結果を引き出すには、サンプルの前処理がとても重要です
European Molecular Biology Laboratory(EMBL)が公開したビデオガイドでは、水性メタノールを使ったHeLa細胞培養の極性代謝物抽出の手順を詳しく説明しています
ビデオでは、Organomation社のMICROVAP窒素エバポレーターが使用されました
こちらをご参考に、他の種類のサンプルでも適用できます
<代謝産物の抽出のサンプル前処理方法>
1.生体マトリックスの種類:
組織、血液、培養細胞など様々なサンプルでは、代謝産物を効果的に放出し捉えるための個別のアプローチが必要です
2.サンプル採取:
メタボロームの急激な変化を避けるには、サンプル採取のタイミングと方法が重要。即座の急冷か、安定化が必要な場合が多いです
3.細胞代謝の急冷:
採取時の代謝産物プロファイルを保存するには、代謝活動を速やかに停止させることが重要。通常は、サンプルの冷却か特定の阻害剤が用いられます
4.代謝産物の抽出と回収:
溶媒と抽出条件の選択は、対象となる代謝産物の化学的性質に合わせる必要があります。水性メタノールにはたんぱく質を沈殿させ、低分子を保存する効果があるので、極性代謝物によく使用されます
5.乾燥:
代謝産物を熱分解を起こさずに濃縮させるためには、多くの場合 窒素エバポレーターを使用して溶媒を効果的に除去することが重要です
6.保管と輸送:
代謝産物は劣化を防ぐ条件下で保管する必要があります。特に長期保管や輸送の場合は、適切な温度管理と光や湿気からの保護が必要になることが多いです
<製品モデル>
MICROVAP マイクロプレートエバポレーター
1台でマイクロプレート・試験管が処理できるエバポレーター
96ウエルのマイクロプレートを一度に処理可能
費用対効果が高い
<製品モデル>
N-EVAP 窒素エバポレーター
PFAS分析用・テフロン加工なしモデルもご用意
異なるサイズの試験管を一括で処理することが可能
窒素ガスの供給を個別に制御可能
ヒーターはWater・Dryのオプション、常温用バスなしも
世界中で信頼性が高く高品質の窒素エバポレーター
ご用命はオレンジサイエンスまで
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