Compresstome(切片スライサー)実績
肺スライス由来total RNA 電気泳動像/抗体医学研究所 様
株式会社 抗体研究所様で、マウス肺をPrecisionary VF-510を用いて400 μmのスライスを作成し、0.5% FBS加DMEM 中で5日間培養して頂きました。
5日後、スライスからtotal RNAを抽出、濃度測定の後1.5%agarose gelにて電気泳動し、いずれのサンプル由来RNAも28S, 18S rRNAが明瞭で、分解を認められなかったことから、上記条件下にて肺スライスが良好な状態を保っていたことがわかりました。
<会社紹介>
抗体医学研究所
株式会社 抗体医学研究所/Antibody Therapeutics Inc. (ATI)
研究室で作製した複数の稀少インテグリン中和抗体の医薬化のため、2022年に創設された広島大学発スタートアップです。
世界初の2つの抗体が、それぞれ線維症とガンの進展を抑制、両者ともマトリックスシグナルの遮断に働くため、改めて同シグナルの重要性を実感、開発コンセプトに掲げるユニークな創薬企業です。
CEOの横崎恭之客員教授は、「マトリックスシグナルは組織維持や再生に重要だが、我々の2つのインテグリン抗体が線維化やガンでの重要性を示し、かつ遮断法をも示した。従来の液性因子シグナル阻害に続きマトリックスシグナル阻害薬は新しい医薬の鉱脈となるのではないか」と語ります。
ATIは、まず肺線維症(間質性肺炎)を適応症とし、抗体製造に着手、7月に得られた投資を活用し本格的な製造を加速、
2027年の臨床試験入りを目指しています。
<会社概要・製品紹介>
Precisionary社 Compresstome/組織切片スライサー
Precisionary社は、組織切片培養や、PCLS(Precision Cut Lung Slice)に欠かせない、ビブラトームのメーカーです。
他社の技術とは違い、専用のチューブにサンプルをアガロースで包埋し、そのサンプルを設定した厚みで押出し、縦にスライスするため、サンプルへのダメージを最小限にすることが可能です。
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