ストレッチチャンバー
ストレッチチャンバーは、培養細胞に対して機械的刺激を与えるように開発されたフレキシブルな培養プレートです。
シリコーンエラストマーであるPDMS(ポリジメチルシロキサン)の優れた物理的・化学的特性により、特殊な柔軟性を持つ薄膜チャンバーが実現しました。
ストレッチチャンバーの特徴
高い再現性
PDMSチャンバーは、本来の特質を失うことなく伸展から収縮を行います。このチャンバーは、長期間にわたって継続的な機械的ストレッチを必要とする事例で優れた再現性を示します
優れた透明性
ウェルの底部は光学的に透明な超薄型膜(100-200μm)になっており、ストレッチチャンバーは光学顕微鏡技術と互換性があるだけでなく、蛍光検出と顕微鏡観察にも使用することができます。
長期間にわたる再現性の高い周期的ストレッチ
方向と力の均一性は、細胞伸長において非常に大きな懸念事項です。
特性が不十分なストレッチシステムとチャンバーでは、間違った軸に余分なストレッチを掛け、二次的負荷を引き起こす恐れがあり、チャンバー内のすべての細胞に等しい応力を掛けられない場合があります。これにより不均一に処理されたサンプル全体のストレッチ刺激の効果を正確に測定することが難しくなります。
STREXの細胞伸展刺激システムは、弱い二次的負荷のみで、単一の平行方向の伸展を実現するように設計されています。
ある研究によると、STREXシステムは、1〜20%の比率で、長期間にわたって再現性の高い周期的ストレッチを可能にします。
メチル基は表面に整列しているため、ストレッチチャンバーの撥水性は高く、チャンバーの前処理なしでは細胞が接着しません。
そのため、PDMSチャンバーの表面は、培養細胞がうまく接着するために細胞外基質でコーティングする必要があります。フィブロネクチン、コラーゲン、ゼラチン、およびラミニンがこの目的に使用されます。
STREXは、4cm²モデルと10cm²モデルの2つのサイズの標準ストレッチチャンバーを提供しています。マルチウェル、ゲル伸展、トランスウェル実験チャンバーなどの特殊バージョンも利用できます。
ストレッチチャンバー 一覧
SC-0040
培養面
2.0 x 2.0 x 1.0 cm
適合機種
ST-0040
ST-1440
SC-0100
培養面
3.2 x 3.2 x 1.0 cm
適合機種
ST-0100
ST-1400
SC-0044
培養面
1.5x 1.5 x 1.0 cm x 4 well
適合機種
ST-0100
ST-1400
SC-0060
培養面
1.0 x 0.6 x 1.0 cm
適合機種
ST-1400
アプリケーション
肺組織
SC-0015
培養面
1.5 x 1.0 x 1.5 cm
適合機種
ST-1400
アプリケーション
アキレス腱
SC-0022
培養面
1.0x 1.0 x 0.2 cm
適合機種
ST-1500
SC-1040
培養面
2.0 x 2.0 cm
適合機種
ST-0040
ST-1440
ゲル伸展・圧縮用
SC-1035
培養面
1.5 x 0.5 x 0.5 cm
スポンジ約0.2~0.3cm
適合機種
ST-0040
ST-1440
ゲル伸展・圧縮用
SC-0042
培養面
2.0 x 2.0 x 1.0 cm
適合機種
ST-1900
ストレッチチャンバー - アクセサリー
チャンバーフック
適合機種
ST-1400
SS-0040
適合チャンバー
SC-0040
SS-0100
適合チャンバー
SC-0100